趣味を優先して離婚…アリでしょう

自分の趣味をもっと大切にしたい、という方は離婚を1つの選択肢として考えてみてもいいかもしれません。「夫」「父親」として振舞わなければいけないという重責から解放されて、お金もある程度自由に使えるようになると、人生ももっと奥深いものになります。

ある車好きの男性の離婚体験談を、1つご紹介しておきましょう。別れるか別れまいか、決断に迷っている方は参考にしてみてください。

憧れのロードスターと共に…

「どうして別れたいの、と言われたときには、正直、『車が欲しいから』とは言えませんでしたね、さすがに(笑)曖昧に濁して、離婚に持ち込みました。まあそれからも、ときどきは彼女に会ったり、子どもとお酒を飲んだりはしています。あくまで形式上の離婚というものですね。しかしそれでも、ずいぶんと心は開放されました。

私は昔から乗り物が大好きで、免許を取った頃からバイク・車を次々と乗り継いできました。しかし結婚する前、車の運転中、私の不注意で事故に遭ってしまって…同乗していた母に怪我を負わせてしまったんです。母の額に残った傷を見て、もうこの趣味は捨てようと思いました。結婚後も、ほとんどハンドルを握ったことはありませんでした。

でも、会社と家を往復するだけの生活を続けていると、ふと『なぜ自分は生きているんだろう』と人生の意味が分からなくなることがありました。子どもは可愛いし家庭に不満はないのだけれど…自分のために生きている、という実感を持てなかったんです。

その思いを加速させたのは、ちょうど当時モデルチェンジされたマツダ・ロードスターのCMを見たとき。若い頃から、ずっとこの車に憧れていたんです。離婚をすればもしかしたらこれに乗れるんじゃないだろうか。そうすれば自分がなぜ生きているのか、その意味もわかるかもしれない…大げさなようですが、真剣にそんなことを思ったんです。

現在、私の家の車庫には実際に、赤のロードスターが停まっています。確かに、1人で生きるのが過酷に思えることもありますが、この車に乗って海岸線を走っているときは、すべてのストレスや悲しみを忘れることができます。家庭より趣味を選ぶことが必ずしも正解とは言えないと思いますが、少なくとも私は悔いていません。(54歳 製造業)」

人間には、それぞれの価値観があります。何かへの欲望・執着心を結婚生活よりも優先させることも、悪くはないのかもしれませんね。みなさんも自分の奥に閉じ込めている本当の気持ちを解放してみませんか?