待ち受ける介護の問題

結婚の後にすぐ親の介護が待ち受ける熟年婚。そこまで親しくもない義理の親の世話をあなたはできますか? さらには、自分の老化についても考えなくてはなりません…。

お互い熟年同士で結婚したとすると、厄介な問題が1つあります。それは、「介護」です。両親の介護や、あるいは自分たちの介護の問題についても考えなくてはなりません。年老いてから結婚した相手に、親の介護を頼めるか、自分の介護を頼めるか…これはとても難しい問題です。しかし、人間である以上、誰しも老化を避けて通ることはできません。

双方の親の介護で結婚生活が破綻!?

若くして結婚した男女が、お互いの親とも懇意になって、年老いた時には介護に手を貸す…これはとても自然な流れです。感謝の気持ちを感じているならば、何の抵抗もなく介護を手伝うことができるはず。実際、義理の両親の介護をしている夫婦も少なくありません。

ところが、熟年婚の場合はそうもいきません。親しくなって5年もしないうちに要介護状態になる、ということも当然あり得ます。そんな時に、本当に心から、そこまで付き合いもない相手の両親に対して、「介護をしてあげたい」という気持ちになれるでしょうか。

どちらかの両親だけならまだ良い方です。双方の親が要介護状態になれば、間違いなく介護疲れを起こしてしまいます。結婚生活もたちまち破綻することでしょう。

熟年での結婚って。 - 発言小町 - 読売新聞
親の熟年再婚 - 発言小町 - 読売新聞

老いはすぐそこにある

また、自分たちの老いについても無頓着でいるわけにはいきません。5年もすればもう自分も退職して余生に入る、という人も少なくないでしょう。人間、仕事をやめると張りつめていた精神も緩んで、ぐっと老け込んでしまいます。60代から痴呆を発症する人もたくさんいます。たとえば結婚して5年で惚けてしまった相手を、介護できるでしょうか。

そこへ両親の介護が重なれば、もう生活はできなくなります。老老介護ほどきついものはありません。ホームに預けるにもお金がかかるし、何より親をそうしてないがしろにするのは、良心がとても痛みます。どちらかを切り捨てることになれば、当然伴侶を選択することになるでしょう。「介護」という現実を無視して熟年婚を考えることはできません。

介護に関する法整備もずいぶんと整っていますが、それでも人の世話をする厳しさがなくなることはありません。熟年同士の結婚も、ただ美しいだけの話ではないようです。